東北大学 1996年 理系 第3問 解説

方針・初手
$C_n$ はすべて $x$ 軸に接するので,その中心の $y$ 座標は半径 $r_n$ に等しい。したがって,$C_n$ の中心を $(x_n,r_n)$ とおくことができる。
まず,各 $C_n$ が円 $C$ に接する条件から $r_n$ と $x_n$ の関係を求める。ついで,隣り合う $C_{n-1},C_n$ が接する条件を用いて $x_n$ の漸化式を作ればよい。
解法1
円 $C$ の中心は $(0,1)$,半径は $1$ である。
また,$C_n$ は $x$ 軸に接するから,その中心は $(x_n,r_n)$ と書ける。
$C$ に接する条件
$C_n$ は $C$ に外接するので,中心間距離は半径の和に等しい。よって
$$ \sqrt{x_n^2+(r_n-1)^2}=r_n+1 $$
である。両辺を2乗すると
$$ x_n^2+(r_n-1)^2=(r_n+1)^2 $$
$$ x_n^2+r_n^2-2r_n+1=r_n^2+2r_n+1 $$
$$ x_n^2=4r_n $$
したがって
$$ r_n=\frac{x_n^2}{4} $$
を得る。
(i) $r_1$ を $a$ で表す
$C_1$ の中心の $x$ 座標が $a$ であるから,$x_1=a$ である。よって上の関係式より
$$ r_1=\frac{a^2}{4} $$
となる。
(ii) $r_n$ を $a,n$ で表す
隣り合う円 $C_{n-1},C_n$ は外接するから,中心間距離は半径の和に等しい。よって
$$ \sqrt{(x_{n-1}-x_n)^2+(r_{n-1}-r_n)^2}=r_{n-1}+r_n $$
これを2乗すると
$$ (x_{n-1}-x_n)^2+(r_{n-1}-r_n)^2=(r_{n-1}+r_n)^2 $$
したがって
$$ (x_{n-1}-x_n)^2=4r_{n-1}r_n $$
ここで $r_k=\dfrac{x_k^2}{4}$ を代入すると
$$ (x_{n-1}-x_n)^2 =4\cdot \frac{x_{n-1}^2}{4}\cdot \frac{x_n^2}{4} =\frac{x_{n-1}^2x_n^2}{4} $$
$0<x_n<x_{n-1}$ であるから,正の平方根をとって
$$ x_{n-1}-x_n=\frac{x_{n-1}x_n}{2} $$
よって
$$ \frac{1}{x_n}-\frac{1}{x_{n-1}}=\frac{1}{2} $$
となる。したがって,$\left{\dfrac{1}{x_n}\right}$ は等差数列であり,
$$ \frac{1}{x_n} ============= # \frac{1}{x_1}+\frac{n-1}{2} \frac{1}{a}+\frac{n-1}{2} $$
ゆえに
$$ x_n=\frac{1}{\frac{1}{a}+\frac{n-1}{2}} =\frac{2a}{2+a(n-1)} $$
となる。したがって
$$ r_n=\frac{x_n^2}{4} =\frac{1}{4}\left(\frac{2a}{2+a(n-1)}\right)^2 =\frac{a^2}{{2+a(n-1)}^2} $$
である。
解説
この問題の要点は,円が $x$ 軸に接することから中心を $(x_n,r_n)$ と置けることである。これにより,接する条件がそのまま中心間距離の式に落ちる。
まず $C$ との接触から $r_n=\dfrac{x_n^2}{4}$ という基本関係を出し,次に $C_{n-1}$ と $C_n$ の接触から $x_n$ の漸化式
$$ \frac{1}{x_n}-\frac{1}{x_{n-1}}=\frac{1}{2} $$
を得る流れが本質である。半径そのものを直接追うより,いったん中心の $x$ 座標を媒介にすると整理しやすい。
答え
$$ \text{**(i)** }\quad r_1=\frac{a^2}{4} $$
$$ \text{**(ii)** }\quad r_n=\frac{a^2}{{2+a(n-1)}^2} $$
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