東北大学 1997年 理系 第2問 解説

方針・初手
1回の得点は $1,4,9,16,25,36$ のいずれかである。3回の合計が $80$ 点以上になるには、大きい目がかなり多く必要であるから、出た目そのものを $a,b,c$ として
$$ a^2+b^2+c^2\geqq 80 $$
を満たす組 $(a,b,c)$ を数えればよい。全事象は $6^3=216$ 通りである。
解法1
出た目を $a,b,c\in {1,2,3,4,5,6}$ とする。
このとき条件は
$$ a^2+b^2+c^2\geqq 80 $$
である。
まず、$6$ が1回も出ないとすると、最大でも
$$ 5^2+5^2+5^2=75 $$
であり、$80$ に届かない。したがって、少なくとも1回は $6$ が出る必要がある。
次に場合分けする。
(i)
$6$ が3回出る場合
このとき
$$ 6^2+6^2+6^2=108 $$
で条件を満たす。該当は
$$ (6,6,6) $$
の1通りである。
(ii)
$6$ がちょうど2回出る場合
残り1つを $x$ とすると、条件は
$$ 36+36+x^2\geqq 80 $$
すなわち
$$ x^2\geqq 8 $$
であるから、$x\geqq 3$ である。
ただし「ちょうど2回」なので $x=6$ は除く。よって
$$ x=3,4,5 $$
の3通りである。各 $x$ について、$x$ の入る位置は3通りあるから、この場合は
$$ 3\times 3=9 \text{通り} $$
である。
(iii)
$6$ がちょうど1回出る場合
残り2つを $x,y\in{1,2,3,4,5}$ とすると、条件は
$$ 36+x^2+y^2\geqq 80 $$
すなわち
$$ x^2+y^2\geqq 44 $$
である。
ここで $x,y\leqq 5$ なので、最大は
$$ 5^2+5^2=50 $$
である。実際に調べると、
$$ 5^2+5^2=50\geqq 44 $$
のみが条件を満たし、
$$ 4^2+5^2=41<44 $$
であるから、他にはない。
したがって、この場合は $(x,y)=(5,5)$ のみであり、$6$ の位置は3通りあるから
$$ 3 \text{通り} $$
である。
以上より、条件を満たすのは
$$ 1+9+3=13 \text{通り} $$
である。
よって求める確率は
$$ \frac{13}{216} $$
である。
解説
この問題の要点は、得点をそのまま並べて考えるより、出た目を $a,b,c$ として $a^2+b^2+c^2\geqq 80$ を満たす組を数えることである。
特に、$6$ が出ないと最大でも $75$ 点であることに気づけば、場合分けが大幅に絞られる。そこから「$6$ が何回出るか」で整理すると、漏れなく簡潔に数えられる。
答え
$$ \frac{13}{216} $$
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