東北大学 1975年 理系 第3問 解説

方針・初手
$P(p,1),Q(q,1)$ を通る2次関数であることから、$f(x)-1$ は $x=p,q$ を解にもつ2次式である。したがって
$$ f(x)=a(x-p)(x-q)+1 $$
とおける。これを用いて区間 $[p,q]$ における平均値
$$ \frac{1}{q-p}\int_p^q f(x),dx $$
を求め、$f(r)$ と一致する条件を調べればよい。
解法1
$f(x)$ は
$$ f(x)=a(x-p)(x-q)+1 \qquad (a\neq 0) $$
と表せる。
このとき
$$ \int_p^q f(x),dx =\int_p^q {a(x-p)(x-q)+1},dx =a\int_p^q (x-p)(x-q),dx+(q-p) $$
である。
ここで、区間の中点を
$$ m=\frac{p+q}{2},\qquad h=\frac{q-p}{2} $$
とおくと、
$$ p=m-h,\qquad q=m+h $$
であり、
$$ (x-p)(x-q)={x-(m-h)}{x-(m+h)}=(x-m)^2-h^2 $$
となる。よって $x-m=t$ とおけば
$$ \int_p^q (x-p)(x-q),dx =\int_{-h}^{h}(t^2-h^2),dt =2\int_0^h (t^2-h^2),dt $$
$$ =2\left(\frac{h^3}{3}-h^3\right) =-\frac{4}{3}h^3 =-\frac{(q-p)^3}{6} $$
したがって
$$ \frac{1}{q-p}\int_p^q f(x),dx =1-\frac{a(q-p)^2}{6} $$
である。
一方、
$$ \int_p^q f(x),dx=(q-p)f(r) $$
より
$$ f(r)=\frac{1}{q-p}\int_p^q f(x),dx =1-\frac{a(q-p)^2}{6} $$
であるから、
$$ a(r-p)(r-q)+1=1-\frac{a(q-p)^2}{6} $$
となる。$a\neq 0$ より
$$ (r-p)(r-q)=-\frac{(q-p)^2}{6} $$
を得る。
ここでもう一度 $m,h$ を用いると
$$ (r-p)(r-q)=(r-m)^2-h^2 $$
であるから、
$$ (r-m)^2-h^2=-\frac{(q-p)^2}{6}=-\frac{4h^2}{6}=-\frac{2h^2}{3} $$
すなわち
$$ (r-m)^2=\frac{h^2}{3} $$
となる。よって
$$ r=m\pm \frac{h}{\sqrt{3}} $$
すなわち
$$ r=\frac{p+q}{2}\pm \frac{q-p}{2\sqrt{3}} $$
である。
解説
この問題の要点は、$P,Q$ がともに $y=1$ 上にあるので、$f(x)-1$ が $x=p,q$ を解にもつと見ることである。すると $f(x)$ の形が一気に定まり、積分も $(x-p)(x-q)$ の積分に帰着する。
また、区間 $[p,q]$ の中点 $m=\dfrac{p+q}{2}$ を用いると式が対称になり、$r$ が中点をはさんで対称な2点として求まることも自然に見える。
答え
$$ r=\frac{p+q}{2}\pm \frac{q-p}{2\sqrt{3}} $$
である。
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