北海道大学 2004年 文系 第1問 解説

方針・初手
$x^8-y^8$ をそのまま $a$ の式に展開すると重い。まず
$$ x=a+\frac{1}{a},\qquad y=a-\frac{1}{a} $$
から $x+y,\ x-y,\ x^2+y^2,\ x^4+y^4$ を順に整理し、$x^8-y^8$ を単調増加な1変数関数に落とす。
解法1
与えられた
$$ x=a+\frac{1}{a},\qquad y=a-\frac{1}{a} $$
より、
$$ x+y=2a,\qquad x-y=\frac{2}{a} $$
したがって
$$ (x+y)(x-y)=4 $$
である。
また、
$$ \begin{aligned} x^2&=\left(a+\frac{1}{a}\right)^2=a^2+\frac{1}{a^2}+2,\\ y^2&=\left(a-\frac{1}{a}\right)^2=a^2+\frac{1}{a^2}-2 \end{aligned} $$
となる。ここで
$$ A=a^2+\frac{1}{a^2} $$
とおくと
$$ x^2=A+2,\qquad y^2=A-2 $$
だから、
$$ x^2+y^2=2A $$
さらに
$$ \begin{aligned} x^4+y^4&=(x^2)^2+(y^2)^2\\ &=(A+2)^2+(A-2)^2\\ &=2A^2+8 \end{aligned} $$
を得る。
よって
$$ \begin{aligned} x^8-y^8 &=(x^4+y^4)(x^2+y^2)(x+y)(x-y)\\ &=(2A^2+8)\cdot 2A\cdot 4\\ &=16A(A^2+4) \end{aligned} $$
となる。
$a>0$ より相加平均・相乗平均の関係から
$$ A=a^2+\frac{1}{a^2}\geqq 2 $$
であり、等号は
$$ a^2=\frac{1}{a^2} $$
すなわち $a=1$ のときに限り成り立つ。
ここで
$$ f(A)=16A(A^2+4) $$
とおくと、$A\geqq 2$ において $f(A)$ は増加するので、$x^8-y^8$ は $A=2$ のとき最小になる。
したがって最小値を与えるのは $a=1$ のときであり、その最小値は
$$ 16\cdot 2\cdot (2^2+4)=16\cdot 2\cdot 8=256 $$
である。
解説
対称式へ直してから1変数化する標準問題である。$a+\frac1a,\ a-\frac1a$ が見えたら、和と差を先に計算し、積
$$ (x+y)(x-y) $$
や
$$ a^2+\frac1{a^2} $$
に集約できないかを見るのが最短である。
答え
$a=1$ のとき最小で、最小値は $256$
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