東北大学 2001年 文系 第2問 解説

方針・初手
放物線 $y=(x-p)^2-2$ の頂点は $(p,-2)$ であり、常に三角形の外にある。
したがって、放物線が三角形と交わるための必要十分条件は、三角形の3辺のいずれかと交わることである。そこで、各辺との交点条件を調べ、最後にそれらをまとめる。
解法1
三角形の3辺は
- $x=0$
- $y=2$
- $y=2x$
である。
1. 辺 $x=0$ との交点
$x=0$ を放物線に代入すると
$$ y=p^2-2 $$
となる。
この点が辺 $x=0$ 上にあるには $0\le y\le 2$ が必要であるから、
$$ 0\le p^2-2\le 2 $$
すなわち
$$ 2\le p^2\le 4 $$
より
$$ p\in[-2,-\sqrt2]\cup[\sqrt2,2] $$
である。
2. 辺 $y=2$ との交点
$y=2$ を放物線に代入すると
$$ (x-p)^2-2=2 $$
より
$$ (x-p)^2=4 $$
したがって
$$ x=p\pm2 $$
である。
この点が辺 $y=2$ 上にあるには $0\le x\le 1$ が必要であるから、
(i)
$x=p+2$ のとき
$$ 0\le p+2\le 1 $$
より
$$ -2\le p\le -1 $$
(ii)
$x=p-2$ のとき
$$ 0\le p-2\le 1 $$
より
$$ 2\le p\le 3 $$
したがって
$$ p\in[-2,-1]\cup[2,3] $$
である。
3. 辺 $y=2x$ との交点
$y=2x$ を放物線に代入すると
$$ (x-p)^2-2=2x $$
であるから、
$$ (x-p)^2=2x+2 $$
よって
$$ p=x\pm\sqrt{2x+2} $$
となる。
ここで、この辺上では $0\le x\le 1$ である。
まず
$$ f(x)=x-\sqrt{2x+2},\qquad g(x)=x+\sqrt{2x+2} $$
とおく。
すると
$$ f'(x)=1-\frac{1}{\sqrt{2x+2}},\qquad g'(x)=1+\frac{1}{\sqrt{2x+2}} $$
であり、$0\le x\le 1$ では $\sqrt{2x+2}\ge\sqrt2>1$ なので
$$ f'(x)>0,\qquad g'(x)>0 $$
である。したがって $f,g$ はともに単調増加である。
端点での値は
$$ f(0)=-\sqrt2,\qquad f(1)=-1 $$
$$ g(0)=\sqrt2,\qquad g(1)=3 $$
であるから、取りうる $p$ の範囲は
$$ p\in[-\sqrt2,-1]\cup[\sqrt2,3] $$
となる。
4. 全体のまとめ
以上をまとめると、求める範囲は
$$ \bigl([-2,-\sqrt2]\cup[\sqrt2,2]\bigr) \cup \bigl([-2,-1]\cup[2,3]\bigr) \cup \bigl([-\sqrt2,-1]\cup[\sqrt2,3]\bigr) $$
であり、これは
$$ [-2,-1]\cup[\sqrt2,3] $$
に等しい。
解説
頂点が常に $y=-2$ にあるため、放物線全体が三角形の内部に入り込むことはない。したがって、三角形との交わりは辺との交点条件を調べれば十分である。
特に斜辺 $y=2x$ との交点では、$x$ を媒介変数のように見て
$$ p=x\pm\sqrt{2x+2} $$
と表すと、$p$ の範囲を単調性でそのまま求められるのが要点である。
答え
$$ -2\le p\le -1 \ \text{または}\ \sqrt2\le p\le 3 $$
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