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東北大学 2018年 理系 第6問 解説

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東北大学 2018年 理系 第6問 解説

方針・初手

領域 (S) は

[ x+y^2\le 2,\qquad x+y\ge 0,\qquad x-y\le 2 ]

で与えられている。

これを

[ x\le 2-y^2,\qquad x\ge -y,\qquad x\le y+2 ]

と見て、(y) を固定した横向きの短冊で考える。

回転軸は

[ y=-x ]

すなわち

[ x+y=0 ]

である。

解法1

まず境界を確認する。

放物線

[ x=2-y^2 ]

と直線

[ x=-y ]

の交点は

[ 2-y^2=-y ]

より

[ y^2-y-2=0 ]

したがって

[ y=-1,\ 2 ]

である。交点は

[ (1,-1),\quad (-2,2) ]

である。

また、放物線

[ x=2-y^2 ]

と直線

[ x=y+2 ]

の交点は

[ 2-y^2=y+2 ]

より

[ y(y+1)=0 ]

したがって

[ y=0,\ -1 ]

である。交点は

[ (2,0),\quad (1,-1) ]

である。

さらに、2直線

[ x=-y,\qquad x=y+2 ]

の交点は

[ -y=y+2 ]

より

[ y=-1,\qquad x=1 ]

である。

よって領域 (S) は、頂点

[ (1,-1),\quad (2,0),\quad (-2,2) ]

をもつ、放物線と2本の直線で囲まれた領域である。

次に体積を求める。

(-1\le y\le 0) の範囲では、横向きの短冊は

[ -y\le x\le y+2 ]

である。したがって短冊の長さは

[ L_1(y)=(y+2)-(-y)=2y+2 ]

である。

(0\le y\le 2) の範囲では、横向きの短冊は

[ -y\le x\le 2-y^2 ]

である。したがって短冊の長さは

[ L_2(y)=(2-y^2)-(-y)=2+y-y^2 ]

である。

ここで、回転軸 (x+y=0) は各短冊の左端を通る。横向きの短冊の長さを (L)、厚さを (dy) とすると、その重心から回転軸までの距離は

[ \frac{L}{2\sqrt2} ]

である。

したがって、この短冊を回転してできる微小体積は

[ 2\pi\cdot \frac{L}{2\sqrt2}\cdot L,dy =\frac{\pi}{\sqrt2}L^2,dy ]

である。

よって求める体積 (V) は

[ V=\frac{\pi}{\sqrt2} \left{ \int_{-1}^{0} (2y+2)^2,dy +\int_{0}^{2} (2+y-y^2)^2,dy \right} ]

である。

まず

[ \begin{aligned} \int_{-1}^{0} (2y+2)^2,dy &=4\int_{-1}^{0} (y+1)^2,dy\ &=4\left[\frac{(y+1)^3}{3}\right]_{-1}^{0}\ &=\frac43 \end{aligned} ]

である。

次に

[ 2+y-y^2=-(y-2)(y+1) ]

だから

[ \begin{aligned} \int_{0}^{2} (2+y-y^2)^2,dy &=\int_{0}^{2} (y^2-y-2)^2,dy\ &=\int_{0}^{2} (y^4-2y^3-3y^2+4y+4),dy\ &=\left[\frac{y^5}{5}-\frac{y^4}{2}-y^3+2y^2+4y\right]_{0}^{2}\ &=\frac{32}{5} \end{aligned} ]

である。

したがって

[ \begin{aligned} V &=\frac{\pi}{\sqrt2}\left(\frac43+\frac{32}{5}\right)\ &=\frac{\pi}{\sqrt2}\cdot \frac{116}{15}\ &=\frac{58\sqrt2\pi}{15} \end{aligned} ]

である。

解説

この問題では、領域をそのまま回転体として見ようとすると軸が斜めなので扱いにくい。

そこで (y) を固定した横向きの短冊で分ける。短冊の左端が回転軸 (x+y=0) 上にあるため、短冊の重心と回転軸の距離は短冊の長さ (L) の

[ \frac{1}{2\sqrt2} ]

倍になる。

そのため、短冊の回転でできる体積は

[ \frac{\pi}{\sqrt2}L^2,dy ]

と表せる。

あとは (y=-1) から (y=0) までと、(y=0) から (y=2) までで右端が変わることに注意して、1変数の積分を計算すればよい。

答え

[ \boxed{\frac{58\sqrt2\pi}{15}} ]

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